こんにちは、とびうお(@tobiuo89098360)です。
賃貸か持ち家かこの論争はよく見かけます。
実際に不動産営業をしている中で多く受ける質問の一つです。
特に家を探し始めたばかりの方は気になるところだと思います。
たくさん受ける質問でしたので私の見解について記事にまとめました。
結論からいうと、この論争について正解は出ておりません。
なぜなら、人によって正解が違うから。
私は「賃貸と持ち家を比較しながら検討したことがありますか?」と聞きます。
そうすると、意外にも比較検討している人は少ないのです。
チラシに家賃並みの支払いで家が買えると書いてあった。
家賃を払っていても将来何も残らない。
家はいずれ資産になる。
買う気満々なのはありがたいのですが・・・
購入する前にしっかりと比較検討することで、契約直前の迷いがなくなりますし、今後の人生設計も同時に見直すことができます。
賃貸・持ち家の比較
最大の特徴
賃貸 | 持ち家 |
---|---|
⭕️ ライフスタイルの変化に強い。 ⭕️ 自然災害(天災)リスクに強い。 ⭕️ 将来の支出・時間をキープできる。 |
⭕️ 「持ち家」ステータスが得られる。 ⭕️ いずれ資産になる可能性がある。 ⭕️ ローン返済中に亡くなった時も、家族にローン完済済みの家を残せる。 |
自由度 住み易さ 住み心地
賃貸 | 持ち家 |
---|---|
⭕️ ライフスタイルの変化(転勤、結婚、子育て、進学、離婚、老後など)に柔軟に対応(引越)ができる。 ⭕️ 定期的に引越せば常に新しい家に住むことができる。 ⭕️ すぐに入居できる。 ❌ リフォームなど自由に手を加えられない。 ❌ 大家都合による退去の可能性有り。 |
⭕️ 自分のものになる満足感や安心感。 ⭕️ 住宅の構造や設備の質が良い。 ⭕️ 好きなように手を加えられる。 ⭕️ ペットの飼育が可能。 ❌ 住民トラブルがあっても簡単に引越せない。 ❌ ライフスタイルの変化に即対応できない。 |
コスト
賃貸 | 持ち家 |
---|---|
⭕️ 固定資産税が不要。 ⭕️ 住宅設備や建物を自己負担で修理しなくて良い。 ⭕️ 少ない初期費用で入居可能。 ❌ 自分の資産にはならない。 ❌ 家賃は一生払い続ける。老後の不安が残る。 ❌ 定期的に賃貸借契約の更新料が発生する物件もある。 |
⭕️ 同一グレードの賃貸物件と比較して月々の支払いは安くなることが多い。 ⭕️ ローン返済後は月々の支払いがなく、ゆとりを持った生活ができる。 ⭕️ 現在は低金利時代。金利は1%以下。 ❌ 物件の値下がりリスク。 ❌ 未来のお金・時間を使ってしまう。(完済までの間支払い続けなければならない。) ❌ 自己負担での定期的な修繕費用。 ❌ 市場評価よりもローン残高が高いと売却困難。 |
手当 優遇制度
賃貸 | 持ち家 |
---|---|
⭕️ 勤務先からの住宅手当。 ❌ 税制面の優遇はない。 |
⭕️ 住宅ローン減税 ⭕️ すまい給付金 ⭕️ 贈与税非課税制度 |
万が一の備え(亡くなった時)
賃貸 | 持ち家 |
---|---|
❌ 残された家族はその後も家賃を支払い続ける。 |
⭕️ 団体信用生命保険有り ※万が一、契約者が亡くなったり高度障害を負った場合、保険会社がローンを完済してくれ、残された家族に住む家を残すことができる。 |
その他
賃貸 | 持ち家 |
---|---|
⭕️ 長期間に渡る返済のプレッシャーがない。 払えなくなれば家賃の安いところへ住替えが容易。 |
❌ 住宅を買うと転勤させられる。 昔はよくあったそうですが、家を買うとローン返済があるため簡単に退職できない人をターゲットに転勤の辞令を出していたとか。 |
私が持ち家を選んだ理由
賃貸・持ち家は上記比較からもわかるようにどちらも一長一短。
以前は私も専ら賃貸派でした。ではなぜ家を買うことを決断したのか。
理由は5つあります。
① 住まいにかかる一生涯の支出を具体的に計算。
賃貸に住み続ける費用と持ち家を購入し維持する費用があまり変わらなかったため。
・賃貸の場合では、引越3回で試算。(引越代、賃貸借契約費用、更新料)
・持ち家では、住宅ローン減税やすまい給付金による受給額、マンション管理費修繕積立金の値上がり、固定資産税、金利上昇、定期的なリフォーム費用を含めて試算。
② トータル支出は大きく変えることなく賃貸よりもハイグレード(広さ、設備、立地)な家が購入できコスパが良いと考えたため。
③ 若いうちからローン返済を開始し、老後はゆとりを持った生活をしたかったため。
人生100年時代。65歳で退職したとして、健康寿命が85歳だとする。20年間という長期間、家賃を支払い続けなければならないため持ち家の安心を買った。
私が20代でマンションを購入した理由を過去記事で解説しています。
④ 希望する立地にマンションができ、ライフスタイルの変化があったとしても売却・賃貸が困難ではないと判断したため。
⑤ 勤務先の移動がないため。
家を買わない方が良い人の特徴3選
マイホームが投資と捉えられない人
マイホームも投資の一つですよ。
そう説明すると、「売るつもりなんてないから関係ないよ」という返答が返ってきそうです。
ですが、マイホームを手放す人の多くは最初にそう考えていたはずが実際に売っています。
資産価値を考えずに過剰な設備をつけていくと、いざ売却するときに資産価値よりもローン残高の方が圧倒的に多く売ろうにも売れないというケースは本当に多いです。
また、自分たちが売らないにしても亡くなったあとは子どもたちへ相続されます。
ローンは消えてなくなりますが、なかなか売れずに管理に困るなんてことは避けたいですよね。
転勤族の人
転勤が多い人は人生設計の面においてマイホームを持つことは若干不利になります。
転勤が命じられ、売却を決意してもすぐに買い手が見つかるとは限りません。
買い手が見つかるまでの間、住替え先の家賃とローンのダブル支出になる可能性も十分有り得ます。
売れないからと、安易に貸し出すことはもってのほかです。
購入した家に住む人よりも、借りて住む人の方が退去した時のお部屋の程度が悪いことが多いです。
貯金ができない人
貯金がなくても家は変える時代。
ですが、貯金がない人。貯金ができない人は家を買わない方が良いです。
住宅を購入して満足ではなく、教育資金や老後資金の準備が必要となります。
さらに自分の所有物になるわけですから設備の故障やリフォーム費用は全て自己負担。
リフォーム専用のローンもありますが、住宅ローンよりも金利が高いです。
ご自身でリフォーム用の積み立てを行いましょう。
ローンを3ヶ月以上滞納すると、強制的に家を売却させられてしまいます。
興味がある方は、ローン滞納者の末路を紹介した過去記事をご覧ください。
まとめ
賃貸と持ち家の違いについてご理解いただけたでしょうか。
人それぞれ好みが違うように、住まいに対する価値観も異なります。
また、価値観は時間の経過ともに変わってくることもありますので、人生設計も含めた上で購入の判断をすることをおすすめします。
最後に、オススメ本を2冊ご紹介します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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